死への漂流

平凡なサラリーマンの思考記

やりたいこと

ずいぶん冷めてしまったけど、やりたいことが無いわけではない。

 

こういうときに何となく思うのは、だた一人、会いたい人がいる。

 

大学時代の彼女で、僕に多くを教えてくれた人。

それまでは異性とのコミュニケーションが絶望的に下手で、奥手というか、変人だったと思う。

彼女は男慣れしていて、それ自体は褒められたものではなかったけど、妙に僕には素敵に映ったし、正してもらった。

 

他の人にも同じだったのだろうと思うけど、自然に愛してくれたように思う。

こういう書き方をすると、今は愛に飢えているのかと認識させられるが、そうかもしれない。

でも、ある程度の年月が経った夫婦なんて、こんなものではないか。

彼女とは数年間の付き合いだったわけで、妻とも最初の数年間はそれなりに良い感じだったはずだ。

 

面白いと思うのは、その彼女とは年に2回だけ、一度きりのやり取りをする。

お互いの誕生日に、おめでとう、ありがとうだけのやり取りをする。

会わなくなってから、これだけが何年間も続いている。

 

次でそろそろ10年目になる。

10年間も会っていないのに、それだけが続いている。

また今度会えたら会おう、と嘘か本当か分からないやり取りをする。

 

たしかに今では住んでいる地域が違うから、簡単に会えるわけではない。

でも新幹線を使えば何てことない距離のはず。

それでも、会わない。

 

理由は明確で、当時と同じか少し良くなったくらいの容姿で再会したいけど、そうなってはいないから。

カッコ悪くなっちゃったね、で終わるよりは、会わない不思議な関係を継続する方が良い。

 

つまり、彼女に会うときは、容姿も納得できるくらいに良くなって、自信を持てたとき。

30台の半ばぐらいでは達成したいけど、それができたら、10年間も経っていないよなあ。

いつ進展があるのか、これは人生のちょっとしたスパイスになっているかもしれない。